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JPY
Abstract
糖尿病における脳病変を反映するバイオマーカーは,①認知症の病型や病因の指標,②脳実質損傷の指標,③脳血流および代謝関連の指標,に大きく三分される.糖尿病患者における認知症のetiology は一様でなく,認知症病態形成への糖代謝の関与も病変の種類によって異なる可能性がある.2 型糖尿病と認知症の発症増悪機序をつなぐ候補分子として,アミリンが注目されている.アミリンとアミロイドβ(Aβ)が形成するアミロイドフィブリルは立体構造が類似し,脳と膵島で互いの凝集を促進している可能性がある.GLP-1 受容体作動薬(デュラグルチド)をプラセボと比較したREWIND 試験では,認知機能のベースラインの得点が低かった群において,有意に認知機能の実質的低下が少なかった.一方,DPP-4 阻害薬(リナグリプチン)をスルホニル尿素(SU)薬と比較したCAROLINA 試験では,認知機能のアウトカムに差を認めなかった.低血糖に対する脆弱性の高い患者群で治療薬の影響を評価するためには,リアルワールドのデータ検証が重要となる.
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