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DPP-4 阻害薬,GLP-1 受容体作動薬の適正使用のポイントと使い分け
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JPY
Abstract
インクレチンの作用に基づく糖尿病治療薬であるDPP-4 阻害薬,GLP-1 受容体作動薬はこの10 年間,国内外の糖尿病診療を大きく変革してきた.DPP-4 阻害薬は非肥満,インスリン分泌不全を特徴とする日本人を含む東アジア人の2 型糖尿病において,他民族と比べて血糖改善効果が大きい.低血糖リスクも少なく,高齢者や合併症の進行した患者でも使いやすいため,治療中の糖尿病患者の7 割に使用されている.一方,GLP-1 受容体作動薬は,血糖改善効果に加えて減量効果を有することから,近年,増加傾向にある若年肥満2 型糖尿病に用いられることが多い.とくに心血管イベントや腎イベントの抑制効果が示されたこと,また週1 回注射製剤に加え,経口薬が登場し,今後,より多くの糖尿病患者に使用されると期待される.水疱性類天疱瘡の頻度はきわめてまれであり,急性膵炎に留意してDPP-4 阻害薬を使用する必要があるが,過去10 年間で,DPP-4 阻害薬,GLP-1 受容体作動薬ともに一定の安全性が確認されている.DPP-4 阻害薬,GLP-1 受容体作動薬の使い分けについて,今後,患者の生活の質(QOL)や医療経済学的観点からも引き続き検討が重要である.
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