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新型コロナワクチンの公平な供給―COVAX ファシリティの取組み
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JPY
Abstract
COVAX ファシリティは,Gavi ワクチンアライアンス(以下,Gavi)a,CEPIb,WHOcが主導し,安全性,有効性および品質が保証されたワクチンへの公平なアクセスを国家の経済力にかかわらず,途上国を含め確保することを目的として発足した国際的な枠組みである1). 日本は,Gavi 理事会メンバーとして,COVAXファシリティの設立当初より,その制度設計の議論に参加するとともに,COVAX ファシリティによるワクチン確保のための資金を早期に拠出したことに加え,2021 年6 月2 日に菅総理大臣がGaviとの共催で,COVAX ワクチン・サミットを開催dするなど,積極的に関与してきた. 本稿では,COVAX ファシリティを通じて供給されるワクチンがどのように選ばれ,分配され,供給されるのかについて解説する.COVAX ファシリティでは,①高所得国,高中所得国が自ら資金を拠出し,自国民のためのワクチンを購入する枠組みと,②各国政府や機関,民間等のドナーによる拠出金により,低所得国等へのワクチン供給を行う枠組みの2 つが組み合わされている.ここでは便宜上,①を「先進国等向け枠組み」,②を「途上国向け枠組み」とよぶ.
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