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JPY
Abstract
ゲノム医療は個別化医療を進めるために中心的な役割を担う分野であり,日本でも近年,国をあげて推進されている.すでに進みはじめているがんや難病に加えて,生活習慣病の領域でも今後はゲノム情報を利用した医療が進むと期待されている.その際に重要なのが,倫理的・法的・社会的課題(ELSI)への取り組みである.これまでも,ゲノムデータベースなどのゲノム情報を保護しながら利活用するための制度や仕組みづくり,ゲノム解析結果の開示の進め方など,さまざまな課題への具体的な対応方法が検討されてきたが,時代の変化に合わせ継続的な検討が必要となっている.ポリジェニックリスクスコア(PRS)が利用される場合の課題についても検討が必要となるであろう.さらには,遺伝カウンセラーの育成をはじめとするゲノム医療に携わる人材の育成も急務となっている.医療・医学の専門家が,ELSI の専門家などとともに主体的に課題に取り組んでいくことが重要である.
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