No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
小児多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)は,小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の合併症として非常に重要な疾患で,その臨床像は症例の集積とともに明確になってきている.一方で,その病態生理に迫るいくつかの重要な研究の報告があり,遺伝学的背景,感染をトリガーとした炎症性サイトカインの過剰な放出,全身の炎症を促すT 細胞の活性化,スーパー抗原の関与などが指摘されている.それらの研究は症例の多い欧米の症例を中心に行った研究が主であり,また,診断基準もその地域によって異なる現状がある.今後,統一された診断基準を用いて,MIS-C/PIMS の発生頻度が低い日本を含むアジア諸国や他の人種の患者検体を用いた研究が必要である.また,MIS-C/PIMS の長期的な後遺症についてのデータは乏しく,罹患児の退院後の長期的,臨床的かつ免疫学的な評価が必要である.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/284040/292