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高血圧患者における持続性Nifedipineの血管機能に及ぼす効果
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JPY
Abstract
目的:カルシウム拮抗薬である 1 日 1 回型nifedipine 製剤による短期療法の血管機能に及ぼす影響について,上腕−足関節脈波伝播速度(baPWV),足関節/上腕血圧比(ABI)および高感度 CRP(hsCRP)を指標として検討した。方法および結果:日本高血圧学会(JSH 2004)による治療ガイドライン降圧目標値未到達の高血圧患者 13 例(男性 6 例,平均年齢 63.2±12.6歳)を対象とし,nifedipine CR(アダラート CR)錠 20〜40 mg,1 日 1 回を 12 週間経口投与した。nifedipine CR 錠 12 週間投与により収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)は著明に低下した。baPWV は左上腕− 左足関節間で1575.9±304.1 cm/sec から 1460.2±242.1 cm/sec,右上腕−右足関節間で 1538.5±297.1 cm/sec から 1473.8±238.5 cm/sec といずれも有意差は認められなかったものの低下傾向がみられた。ABI は左右いずれも有意に低下した(いずれもp<0.05)。hsCRP は 7.6±10.0 mg/L から 2.5±2.7 mg/L と有意に低下し(p<0.05),その変化率は−50.5±25.8%であった。試験期間中,脂質代謝に有意な改善が認められた(p<0.05)。また,糖代謝,自他覚的副作用や臨床上問題となるような臨床検査値の異常変動はみられなかった。考察:nifedipine は降圧作用のみならず pleiotropic effects による心血管系合併症予防効果も期待されることから,高血圧治療の選択肢の一つとして有用な薬剤であると考えられた。
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/content/article/0289-8020/28010/135