No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
高血圧患者におけるカルシウム拮抗薬ベニジピンの左室拡張機能障害に対する臨床効果
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景:高血圧患者において左室拡張機能障害が心血管イベントの発現リスクである。カルシウム拮抗薬は降圧効果が強く,安全性が高いために高血圧治療で広く使用されている。今回,長時間作用型カルシウム拮抗薬であるベニジピンの高血圧患者における左室拡張機能に対する効果を予備的に検討した。方法と結果:本試験に登録された高血圧患者 26 例のなかで,試験開始時にカルシウム拮抗薬を服薬していない場合にはベニジピンを新たに追加投与し(追加投与群,n=17),カルシウム拮抗薬を服薬していた場合にはベニジピンに切り替えた(切り替え投与群,n=9)。薬物投与前後の左室の収縮および拡張機能を心エコー図法により評価した。血圧はベニジピン投与により有意に低下し,心拍数は切り替え投与群において有意に低下した(73±11 to 70±6beats/min,p<0.05)。左室駆出分画(EF),左室急速流入血流速度(E 波)と心房収縮期流入血流速度(A 波)の比(E/A),E 波の減速時間(DT)および僧帽弁輪の最大拡張早期運動速度(E’)は,ベニジピン投与により有意な変化を認めなかったが,E/A および E’は 60%以上の患者で増加した。E/E’はベニジピン投与により有意な変化を認めなかったが,ベニジピン投与前に E/E’が 15 以上の高血圧患者で有意に低下した(18.2±2.9 to 14.7±1.9,p<0.05)。結論:本検討では,ベニジピンが,左室拡張機能障害がある高血圧患者において左室拡張機能を改善し,高血圧性心不全を改善する可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/28070/1319