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不安とうつが併存する患者に選択的セロトニン再取り込み阻害薬とベンゾジアゼピン系抗不安薬の併用投与を行った2症例の比較−各薬剤の特性を踏まえた適切な使用法の検討−
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JPY
Abstract
不安とうつが併存する 2 症例に対し,ベンゾジアゼピン系抗不安薬(BZ)と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である fluvoxamineの併用投与を行った。症例 1 は,元来軽度の強迫症状があり,急性期の不安とうつが改善した後も軽度の不安症状が遷延したため,約 3 年にわたる BZ の長期併用投与を行い,認知機能障害の出現を認めた。BZ の漸減,中止後も約 6 ヵ月間,認知機能障害が残存した。症例 2 は,治療開始の約 1 ヵ月間においてのみ BZ の併用投与を行い,比較的速やかに BZ の漸減,中止を行い,不安とうつの両症状ともに速やかな改善を認め,以降 fluvoxamine 単剤投与のみで安定状態を維持した。これらの対極的な BZ の併用投与の経験から,不安とうつが併存する症例においては,SSRI 治療の初期に短期間に限り BZの併用を行い,SSRI を十分量に増量した後,可及的速やかに SSRI 単剤投与とし,維持していくことが望ましいと思われた。
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/content/article/0289-8020/28070/1371