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JPY
Abstract
目的:急性期市中病院におけるカンジダ血症の頻度と分離菌,感受性,予後を明らかにすること。患者および方法:高松病院(179 床)において,2003 年 6 月 1 日から 2006 年 2 月 28 日までに血液から真菌が検出された症例について臨床的・微生物学的データをレトロスペクティブに調査した。微生物学的検査は検査会社にて実施され,菌種同定は VITEK YBCsystem,API20CAUX または API32ID(ビオメリュー)を使用し,感受性検査は「ASTY」(極東製薬)を用いた。結果:329 例の菌血症・真菌血症例中,15 例(4.6%)がカンジダ血症であった。平均年齢79.5 歳,男性 8 名,女性 7 名であった。基礎疾患は悪性疾患(7 名),脳梗塞症(3 名),慢性腎不全(1 名),その他(4 名)であった。分離菌は Candida albicans(5 名),C. parapsilosis(5名),C. tropicalis(2 名),C. glabrata(2 名),non−identified Candida species(1 名)であった。中心静脈カテーテル(CVC)先端培養検査が実施された 12 例のうち 4 例(33.3%)は,血液と同一のカンジダ属が検出された。13 例(86.7%)は真菌性眼内炎に対する眼科的検査が実施されていなかった。カンジダ血症発症後,30 日以内にカンジダ血症が原因で死亡した症例が 9 例(60.0%)認められた。fluconazole の感受性結果は 11 例が感受性,残り 4 例が用量依存的感受性であった。結論:高齢者および CVC 留置症例においては,市中病院においてもカンジダ血症の可能性を常に考慮し,血液培養の実施,CVC 留置例における抜去および先端培養提出,そして十分量の抗真菌薬投与を行い,真菌性眼内炎に対する眼科的検査が必要であると考える。
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/content/article/0289-8020/28110/2253