No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
GRADEシステムとSoF−エビデンスから推奨へ(II)−
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景:多くの診療ガイドラインが一般的になってきているが,エビデンスの質と推奨度の判定システムは非常に多種類があり,混乱のもとになっている。目的と意義:GRADE(Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation)システムは,コクラン共同計画,WHO,英国 NICE,UpToDate など,25 以上の機関で採用されており,われわれは本論文においてGRADE システムについて紹介する。1 )GRADE システムでは,推薦をグレーディングする際,患者の価値観や好みが,どう重要な役割を果たすかを説明している。2 )GRADE では,9 ポイントスケールを使用して,患者にとって重要なアウトカムを,重大,重大ではないが重要,重要でない,の三つのカテゴリーに分類する。3 )推奨度は,2 種類(強,弱)で,四つの因子(エビデンスの質,望ましい効果と望ましくない効果のバランス,価値観・好み,コスト)により決定される。4 )エビデンスの質(高,中,低,非常に低)は,研究デザインと,5 つのグレードダウン因子(研究の欠点,結果が不一致,エビデンスが間接的,不精確なデータ,報告バイアス)と,大きな推定効果,用量−反応勾配を含む 3 つのグレードアップ因子を考慮して判定する。最近,GRADE ワーキンググループにより開発されたエビデンス要約(Summary of Findings:SoF)作成のための有用なツールが,コクラン共同計画の Review Manager(RevMan 5)と統合された。診療ガイドライン作成者や臨床医は,SoF 表を使った GRADE システムを理解することで,推奨決定や診療のメリットになるだろう。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/28120/2335