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高齢者の逆流性食道炎と骨粗鬆症性楔状圧迫骨折に対するエルカトニンと理学療法による治療の検討(第2報)
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JPY
Abstract
骨粗鬆症性楔状圧迫骨折による姿勢変化に伴って起こる疾患のなかで逆流性食道炎(reflux esophagitis:RE)は高齢者に比較的多く確認されている。その治療について,H2 receptorantagonist(H2RA)の初期投与に加えエルカトニンの投与により,骨粗鬆症性における疼痛緩和効果と,RE によるびらんも消失することをすでに報告した。われわれはこれらの結果を参考にして,慢性腰痛,心窩部痛または胸やけを訴え,前屈姿勢を呈する 10 症例の骨粗鬆症性楔状圧迫骨折患者において,エルカトニンの単剤投与と理学療法による治療を検討した。全例において,心窩部痛,胸やけは治療開始 1 週間で緩解し,慢性腰痛は 2 週間で改善した。RE については種々の原因が報告されているが,高齢者では骨粗鬆症による楔状圧迫骨折に伴って前屈姿勢となり,その結果,腹腔内圧が増加し,食道裂孔ヘルニア(hiatal hernia:HH)から RE を発症することが考えられる。これらの疾患は従来の腰痛治療に使用される NSAIDsや骨粗鬆症に対するビスフォスホネート製剤投与により惹起される胃腸障害が,患者の症状をさらに増悪させ,難治性となる可能性もある。cost−benefit を考慮しても,エルカトニンの投与と理学療法の併用療法は RE を伴う骨粗鬆症性楔状圧迫骨折患者の有効な治療方法と考えられた。
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/content/article/0289-8020/30010/93