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関節リウマチの除痛に対するDiclofenac/Celecoxib切り替えの 有用性に関する検討
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JPY
Abstract
目的:関節リウマチ(RA)の疾患活動性はDAS28(disease activity score)などで評価されるが,消炎鎮痛薬では自覚症状に改善があっても CRP(C−reactive protein)などの検査データが改善するには至らず,他覚的にモニターすることが困難である。既存の NSAIDs(non−steroidal anti−inflammatory drugs)を投与され鎮痛効果が十分に得られていない RA 患者に対し,COX(cyclo−oxygenase)−2 選択的阻害薬であるcelecoxib へ投与を変更し,鎮痛効果を自覚的な満足度から検討した。方法:diclofenac または celecoxib 投与中で疼痛コントロール不良の RA 患者各 15 名に対して双方の薬剤からの切り替えを相互に行い,疼痛コントロールの変化を検討した。疼痛は患者の自覚する疼痛 VAS(visual analogue scale)を用い,切り替え前,切り替え後 4 週目,8 週目で測定した。結果:RA の疾患活動性に関連する CRP,赤沈(ESR),圧痛関節,腫脹関節,DAS28 などの各パラメータに diclofenac から celecoxib への切り替え群,celecoxib から diclofenac への切り替え群ともに改善・増悪とも有意なものはなかった。また,各群間での比較でも有意な差はなかったが,切り替えにより改善を認める症例の場合,4 週目において改善する傾向があった。考察:COX−2 選択的阻害薬は従来のNSAIDs に比較して消化管に対する有害事象の頻度が低いと考えられ,RA 治療において最初に投与した非選択的 NSAIDs での疼痛コントロールが不良であり変更を考慮される場合,選択される薬剤として celecoxib は有用である可能性がある。
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/content/article/0289-8020/30090/1499