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2型糖尿病合併高血圧例に対するカンデサルタンの1年間の降圧療法が尿中アルブミン排泄量に及ぼす影響
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JPY
Abstract
当院を受診中の 2 型糖尿病を合併する高血圧外来患者のうち,定期的に微量アルブミン尿を測定しえた 24 例を対象とし,アンジオテンシンI I 受容体拮抗薬(ARB)であるカンデサルタンシレキセチル(カンデサルタン)8 mg/日を 1年間投与した。すでに投与中のカルシウム拮抗薬(CCB)からカンデサルタンへの切り替えが14 例,他の ARB からの切り替えが 8 例,新規追加が 2 例であった。収縮期血圧は投与 3 ヵ月後から有意に低下し,その効果はその後 1 年間持続した。高血圧治療ガイドライン 2009 で推奨されている糖尿病合併高血圧患者における 130/80 mmHg 未満という降圧目標値は非常に厳しく,投与前の達成率は4.2%であったが,3 ヵ月後および 1 年後にはそれぞれ 33.3%まで有意な改善を認めた。尿中アルブミン排泄量は投与 3 ヵ月後および 1 年後には有意な低下を認めた。これらの効果は CCBからカンデサルタンへ切り替えた 14 例においても同様に認められた。肥満または脂質異常を伴うメタボリックシンドローム合併例において,非合併例に比べて,カンデサルタンの降圧効果および尿中アルブミン排泄抑制効果がより顕著に発揮されることが示された。今回の 1 年間の観察によって,2 型糖尿病合併高血圧患者に対するカンデサルタンの腎保護効果が明らかにされたが,今後も継続観察し,さらに長期的な有用性について検証しなければならない。
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/content/article/0289-8020/31050/691