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2型糖尿病合併高コレステロール血症患者におけるアトルバスタチンとロスバスタチンの血清脂質に及ぼす影響の比較検討
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JPY
Abstract
背景:2 型糖尿病を合併した高コレステロール血症は大血管障害発症の重要な危険因子であり,その治療にはストロングスタチンが用いられることが多い。最も新しいロスバスタチンはLDL コレステロール(LDL−C)のみならず HDLコレステロール(HDL−C)の改善を特徴としているが,ストロングスタチン同士を日本人の患者で直接比較検討した報告は少ない。そこで両薬剤の有効性および安全性を直接比較検討することとした。方法:2 型糖尿病を合併した高コレステロール血症患者に対して,無治療状態からアトルバスタチンとロスバスタチンの常用量を無作為に割り付けて,3 ヵ月投与した後の血清脂質の変化を比較検討した。結果:対象患者はアトルバスタチン 10 mg/日投与群(A 群)41 例,ロスバスタチン 5 mg/日投与群(R 群)35 例で,患者背景には有意な差は認められなかった。LDL−C 値は A 群で162.4±30.0 mg/dL から 93.4±24.2 mg/dL,R 群では 161.5±29.2 mg/dL から 85.5±20.7 mg/dLと,両群とも有意な低下が認められたが(いずれも p<0.01),両群間には有意な差はみられなかった。HDL−C は A 群では 60.2±15.4 mg/dLから 61.7±12.6 mg/dL と若干増加したが有意な変化ではなかった。一方,R 群では 57.7±13.2mg/dL から 63.0±15.5 mg/dL と有意な増加(p<0.01)を示したものの両群間には有意差を認めなかった。臨床検査値は R 群で ALT,ASTの有意な増加を示したがいずれも正常範囲内であり,特に問題はないと考えられた。結論:アトルバスタチン 10 mg/日とロスバスタチン 5 mg/日の血清脂質に対する影響は,両群間で有意な差は認められず,ほぼ同程度の効果を有すると考えられた。
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/content/article/0289-8020/31050/709