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2型糖尿病合併本態性高血圧患者に対するバルサルタン80mg+ハイドロクロロチアジド12.5mg投与の有効性についての検討
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JPY
Abstract
糖尿病合併高血圧患者での降圧治療の第一選択薬としてアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)の投与が推奨されているが,ARB単剤だけでは十分な降圧効果が得られないことがしばしばみられる。今回われわれは,通常用量のARB投与中にもかかわらず降圧目標未達成な2型糖尿病合併本態性高血圧患者に対して,バルサルタン(Val) 80mg +ハイドロクロロチアジド(HCTZ) 12.5mg の併用投与に変更した際の効果について検討したので報告する。対象と方法:JSH2009 で示された降圧基準130/80mmHg を満たしていない,ARB投与中の2 型糖尿病合併本態性高血圧患者20 例 (男性15例・女性5例:平均年齢65.1歳)を対象とした。外来血圧,糖代謝マーカーや脂質,尿酸,腎機能,K値をVal 80mg+HCTZ 12.5mgの投与前,1,3,6 ヵ月後に測定し,検討した。結果:外来血圧は,投与前151.7 ±10.7/81.8 ±11.3mmHgであったものが6 ヵ月後には132.6 ±8.2/77.6 ± 11.4mmHg と収縮期血圧は有意に低下した(p < 0.01)。また,外来空腹時血糖,HbA1c,血中脂質,尿酸,K値も有意な変化はみられなかった。結論:Val 80mg+HCTZ 12.5mgの併用療法は,他のARBから変更後6 ヵ月の時点において,収縮期血圧最大で-19.1mmHgと良好な降圧が得られることが確認された。また,利尿薬の投与により高K血症や耐糖能低下,高尿酸血症などの代謝性疾患への影響が懸念されるが,今回の検討ではそれらの明らかな悪化は認められなかった。
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/content/article/0289-8020/32010/107