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基礎の部 ● 演題 3慢性心不全に対するニコランジルの改善作用メカニズム―心不全誘発モデルマウスを用いた検討―
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JPY
Abstract
アンジオテンシン I I,エンドセリンやノルアドレナリンは,それぞれの特異的な G proteincoupledreceptor を介して Gαq を活性化させ,ホスホリパーゼ C,イノシトール 1,4,5-三リン酸,ジアシルグリセロールを増加させることで,心肥大を引き起こす。さらに心筋での電気的・構造的リモデリングが心不全を誘発し頻脈性心室性不整脈(VT)を発生させる可能性が考えられる。われわれは第 22 回の研究会に,一過性にGTP-binding protein αq を強発現した心不全誘発トランスジェニックマウス(Gαq-TG マウス)を用いた研究で,ニコランジルの慢性投与が,左室径短縮率(LVFS)の低下,P 間隔と QT 間隔の延長,心室性期外収縮(PVC)の頻度増加,左心室筋の線維化を改善して,心機能の改善とVT 発生を抑制することを報告した。しかし,心不全,VT に対してニコランジルがどのようなメカニズムで作用するのかは解明されていない。今回われわれは,Gαq-TG マウスを用いて,また心筋の各種蛋白分子の mRNA 発現量を測定し,またニコランジル急性投与の心室筋活動電位への効果から,ニコランジルの心不全改善メカニズムを検討した。
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/content/article/0289-8020/32030/262