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臨床の部 ● 演題 5超急性期からのニコランジル投与は急性心不全患者の予後を改善する
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JPY
Abstract
急性心不全は症状が急激もしくは徐々に出現し,呼吸苦などの症状の改善には超急性期からの治療が必要である。急性心不全ガイドラインでは,血圧がある程度保たれている患者には強心剤ではなく血管拡張薬の使用を推奨している。ニコランジルには硝酸薬様作用とKATPチャネル開口作用があり,静脈と動脈をバランスよく拡張させることが知られている。また,急性心不全患者にニコランジルをボーラス投与した後に持続点滴すると,急速にPCWPが下がりCIも改善し,前負荷と後負荷を下げる可能性があると報告されている1,2)。さらに心筋においては,ニコランジルはプレコンディショニング効果を持つ。石井らは,急性心筋梗塞患者に対する急性期からのニコランジル投与は心血管イベントを抑制すると報告している3)。しかし,急性心不全患者に超急性期からニコランジルを使用することの予後に対する意味づけは,いまだ明確ではない。ただ,急性心不全患者に対して超急性期から介入することは予後の改善につながる可能性があると,2008 年にレジストリデータの後ろ向きの検討において報告されている4)。そこで今回われわれは,急性心不全患者に超急性期からニコランジルをボーラス投与し,その後,持続点滴することが急性心不全患者の予後の改善へ繋がるかどうかを検討した。
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/content/article/0289-8020/32030/301