Therapeutic Research

Abstract

11 年前に生理食塩水バッグプロテーゼによる，豊胸術を受けた 57 歳の女性である。術後1 ヵ月目に胸部を打撲し，右乳房の生理食塩水バッグ破裂による変形をきたした。そして，今回来院まで放置していたが，右乳房は全体的に硬く触れ乳癌が心配となり，バッグ摘出を目的に来院した。手術で右乳腺下に挿入された生理食塩水バッグの破裂と，その内・外部に陳旧性凝血塊が認められた。本症例はバッグ破裂後 11年間放置したまれな症例である。