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自然発症糖尿病OLETFラットにおけるスクロース負荷後の血糖上昇,インスリン分泌動態に及ぼすミチグリニドとボグリボースの併用効果
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JPY
Abstract
目的:ミチグリニドとボグリボースの併用の有効性を検討するために,自然発症2 型糖尿病ラットのスクロース負荷後の門脈血インスリン値,末梢血血糖値に及ぼすミチグリニド単独,ボグリボース単独,ミチグリニドとボグリボースの併用の効果を検討した。方法:門脈内に採血用カテーテルを挿入した24週齢のOLETFラットを用いた。17時間絶食したラットにミチグリニド0.3 mg/kg単独,ボグリボース0.02 mg/kg単独ならびに両薬剤の経口投与を行い,直後に2.5 g/kgのスクロース経口負荷を行った。結果:OLETFラットの門脈血におけるインスリン反応は,初期インスリン分泌が消失し,遅延過剰型の分泌パターンを示した。ミチグリニドは,投与後15 分を頂値(14.9 ng/mL)とする早期インスリン分泌促進作用を示したが,投与後120 分以降のインスリン値は対照群と同様に推移した。ボグリボース投与後の門脈血インスリン値は明確な頂値を示すことなく,緩やかに上昇した。ミチグリニドとボグリボースの併用投与は,投与後15分を頂値とする早期のインスリン分泌反応を示したが,その頂値(7.1 ng/mL)はミチグリニド単独投与時に比べて著明に低下した。インスリン曲線下面積(insulinAUC0–120min,insulin AUC0–300min)はミチグリニド単独群でいずれも有意に増加した。併用群ではミチグリニド単独群と比較し,いずれも有意に低値であり,対照群と比較しinsulin AUC0–300minが有意に低値であった。ミチグリニドおよびボグリボース単独群,両薬剤の併用群の血糖曲線下面積(glucose AUC0–300min)は対照群と比較して,それぞれ約25%,13%,33%低値を示した。結論:ミチグリニドとボグリボースの併用投与は,ミチグリニド単独投与と比較し本ラットのインスリン分泌をより正常ラットの分泌動態に近づけた。さらに,ミチグリニド単独投与よりも少ない追加インスリン分泌量で,より効果的に負荷後の血糖上昇を抑制させることが示された。
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/content/article/0289-8020/32110/1475