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心室間伝導遅延のため,狭い範囲の連結期のみで室房伝導が明らかであった潜在性WPW症候群の1例
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JPY
Abstract
症例:46歳,男性。現病歴:毎日動悸発作が出現するようになり,前医のホルター心電図で心拍数 150 ~210/分台のnarrow QRS頻拍が繰り返し認められた。シベンゾリン内服で動悸発作は軽快したが,カテーテルアブレーションによる根治治療目的に当院へ紹介となった。入院前にシベンゾリン内服を中止したところ,動悸発作が頻発するようになり緊急入院とした。入院後経過:心臓電気生理検査中も容易に頻拍が誘発され,心房電位の最早期興奮部位は冠状静脈洞(CS)5–6(左側壁 3 時方向)であり,左側壁副伝導路の存在が疑われた。しかし,右室心尖部期外刺激では,逆伝導心房波はHis 束電位記録部位が最早期であり,連結期が280 ~300ms のごく狭い範囲でのみCS 5 –6 が最早期となった。右室心尖部からCS 5 –6 までの室房伝導時間は,280 ~400ms の連結期において一定で170ms と延長しており,房室結節を介する逆伝導が減衰伝導特性のために,170ms より遅延した段階で副伝導路の室房伝導が明らかになったものと判断した。弁上アプローチで左側壁 3 時方向を通電して,副伝導路の切断に成功した。335まとめ:心室間伝導遅延のため,右室心尖部ペーシングではごく狭い範囲の連結期でのみ副伝導路の室房伝導が明らかになった特異な症例であり,報告した。
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