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敗血症患者の予後改善と診療報酬に関する PMX-DHP の有用性
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JPY
Abstract
「診断群分類に基づく 1 日当たり定額報酬算定制度」(DPC)による診療報酬の支払方式において,エンドトキシン除去向け吸着型血液浄化用浄化器(トレミキシン:PMX)を使用した場合の患者の予後と診療報酬額について検証した。対象と方法:2008 年 4 月から 2011 年 3 月に社会保険病院において,敗血症で吸着式血液浄化法(PMX-DHP) と持続緩徐式血液濾過(CHDF)のいずれか,または両方が施行された患者を対象にした。実施された血液浄化法,PMXの使用本数,入院日数,生存率を調査した。DPC方式と出来高方式との診療報酬額の差額,および収支がマイナスとなった(赤字)患者の割合を調べた。結果:対象は 30 の社会保険病院の 379 例で,生存率は 53%であった。血液浄化法別の生存率は,PMX-DHP 単独実施群 71%,CHDF 単独実施群 34%,PMX-DHP と CHDF の併用実施群 45%であった。PMX の使用本数で生存率に差はなかった。入院日数は死亡例では生存例に比べて短かった。診療報酬額では,全症例での収支は赤字ではなく,大多数の症例が黒字の範囲に分布した。生存例に比べて,死亡例では赤字となる症例が多かった。PMX-DHP 実施群でも,大部分の症例が黒字であった。赤字患者の割合は併用実施群で高かったが半数以下であった。考察:PMX-DHP の実施は患者救命率を向上させることが示唆された。DPC 方式による診療報酬額では,PMX-DHP の実施が赤字の要因とはならないと考えられた。したがって,敗血症の病態から適用と判断される患者には PMXDHPを積極的に実施することが,患者の予後にも病院経営にも有用である。
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