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1型糖尿病における基礎インスリンとしてのグラルギンとデテミルの比較
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JPY
Abstract
グラルギンおよびデテミルは,それぞれ全く異なる方法で作られた持効型インスリン製剤である。デテミルは,1 型糖尿病において,従来の中間型製剤(NPH)に比べ夜間低血糖のリスクを低下させ,空腹時血糖値を改善させ,投与ごとの血糖降下作用のばらつきが少なく安定した血糖コントロールが期待でき,QOL向上への有用性も高いことが示されている。しかし,グラルギンと比べた有用性を検討した成績は国内においては少ない。グラルギンと超速効型インスリンとのbasal –bolus 療法を実施している1 型糖尿病10 症例を対象とし,基礎インスリンをデテミルに変更した際の有効性・安全性について比較検討した。HbA1c(NGSP)は7.76±1.53 % から24 週後7.64±1.47 % へ,1,5–AGは3.63±1.23 μg/mLから24 週後4.49±3.12 μg/mL へとやや改善したが有意差は認められなかった。またインスリン投与量は39.0±14.4 単位から24 週後40.9±15.7 単位と増加を認め,体重は57.0±11.2 kg から24 週後55.9±11.5 kg と低下したが有意差を認めなかった。基礎インスリンをグラルギンからデテミルに変更することによって,体重を増やすことなくインスリン量を増加することができ,24週後のHbA1c,1,5–AGに有意な変化は認められなかった。日本人1 型糖尿病症例の基礎インスリンの補充において,デテミルはグラルギンに対して非劣性であることが示唆された。
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