No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
目的:少子高齢化社会の到来とともに特別養護老人ホーム(特養)において超高齢者の入所者が増えているが,入所時や毎年行われる健康診断(健診)の生命予後について十分検討されていない。本研究では,特養における超高齢者の健診データと自律神経能を評価できる心拍数変動指標(HRV)による生命予後予測について比較検討する。対象と方法: 2008年3月から2009年6月までの間に特養入所中の71例を対象とした。入所時に行われる通常の健診データ(Alb, CRP, BMI)と,その3 ヵ月前後にホルター心電図(フクダ電子 FM–150)を記録し,GMSのMem Calc を用いて解析したHRVから自律神経能を求めて比較検討した。その後通常の介護ケアをしながら6 ~ 39 ヵ月間フォローした。結果:生存群(n= 37)と死亡群(n= 34)との間に年齢と性差には有意な差はなく,Alb,CRP,BMIの値にも有意差はなかった。しかし,生存群のHRVのうちSDNN とCVRRは死亡群に比べて有意に高値であった(SDNN:73.2±13.5 vs 53.2±9.8 msec,p<0.05,CVRR:9.3±1.7vs 7.6±1.3%,p<0.05)。結論:超高齢者の生命予後には心臓の副交感神経能が微妙に関与していることが示唆された。HRVは生命予後を評価するのに重要な指標であると思われる。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/34020/168