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日本における骨粗鬆症患者および骨粗鬆症のリスクを有する女性の薬剤嗜好に関する分析
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JPY
Abstract
背景と目的:今日,骨粗鬆症の新たな治療薬が開発され,有効性や安全性,服用頻度(連日・週1回・月1回)にさまざまな特徴がある。治療効果は服薬アドヒアランスにより,アドヒアランスは患者の薬剤嗜好性によるところが大きい。本研究は,骨粗鬆症治療薬の特性が,患者および骨粗鬆症のリスクを有する女性の薬剤選択に与える影響を調査することである。また,過去の治療経験により,その嗜好に違いがあるかどうかの評価も行った。方法:「2012年Japanese National Health andWellness 調査」の回答者集団(n = 30000)の中で,骨粗鬆症患者,もしくは,そのリスクがある女性を対象としたインターネット調査を実施した。結果:825 名の回答を得た。382 名(46.3%)にビスホスホネート(BP)薬の使用経験があった。273 名(33.1%)はBP薬以外の骨粗鬆症治療薬の使用経験があり,残りの170名(20.6%)は,薬物治療の経験がなかった。薬剤に関して重視する特性は,有効性と副作用であった。続いて,服用頻度が相対評価では高かった。また,BP薬治療経験者は,週1 回を好む傾向にあった。服用頻度に関するさまざまな項目の同意レベルを調べた検討では,毎日のような服用頻度が多い場合,服用する負担が大きいと感じる結果が出た。反面,月1 回は,服用間隔が長くアドヒアランス低下を懸念する回答を得た。考察:骨粗鬆症の治療薬に関し,対象者が重視する特性は,有効性および副作用が高く,次いで服用頻度であることが明らかになった。毎日では負担が大きいと感じ,月1 回ではアドヒアランスの低下が懸念された。骨粗鬆症治療経験者は,週1 回および月1 回の薬剤の嗜好性が高かった。患者の嗜好に合った薬剤は,アドヒアランスの向上が期待でき,確実な治療効果を発揮する。医師が治療薬を決める際には,患者の嗜好を十分に考慮することが望まれる。
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