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神経因性膀胱による排尿障害を有する患者における間欠導尿用カテーテルの選好と支払意思額に関する離散選択実験法による調査
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JPY
Abstract
本研究では,離散選択実験(discrete choiceexperiment:DCE)法を用い,わが国の間欠的自己導尿を実施している患者を対象として,間欠導尿用カテーテルの特徴に対する選好およびその支払意思額(willingness to pay:WTP)について調査した。患者の選好に影響を与える属性としてカテーテルの大きさ,カテーテル使用前の準備,カテーテル使用後の管理,尿路感染症の危険性,膀胱への挿入のしやすさ,間欠導尿用カテーテルの追加自己負担分を考慮し,本研究のために作成したインターネットサイトを用いて実施した。間欠導尿用カテーテルの特徴に対する選好およびそのWTPは,条件付きロジットモデルによる回帰分析により推計した。調査の結果,303 名の回答者からすべての回答が得られ,回答の信頼性を確認するために実施した18組の選択実験のうち1組に関する再質問で,回答に矛盾が確認された31 名を除外した272 名について解析を実施した。各属性のうち,「尿路感染症の危険性」の属性に対するオッズ比が最も高く,有意にカテーテルに対する選好に影響していた(オッズ比:4.675)。また,尿路感染症が年間3 回程度のカテーテルが,尿路感染症が発生しないカテーテルに置き換わったときの1 ヵ月あたりのWTPは平均54,685 円であった。本研究により,排尿のため日常的に行われる間欠自己導尿または導尿に使用されるカテーテルの利便性および安全性は,患者にとって極めて重要性の高い因子であることが示唆された。今後,わが国において間欠自己導尿を実施している患者に対する標準的な治療方針が検討される際は,間欠自己導尿の方法に対する患者の選好に関する基礎的な情報源として本研究の成果が参照され,患者の意見が十分に取り入れられることが期待される。
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/content/article/0289-8020/36070/683