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結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫にエベロリムスが奏功した1例
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JPY
Abstract
症例は36 歳男性。結節性硬化症(tuberoussclerosis:TS)と診断されており,巨大な両側腎血管筋脂肪腫(renal angiomyolipoma:腎AML)と顔面血管線維腫を合併していた。腫瘍内出血に対し経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を繰り返し必要としていた。しかしTAE では,AMLの腫瘍縮小効果は得られなかった。われわれは経口mTOR阻害薬であるエベロリムスを10mg/日投与し巨大腎AMLが著明に縮小しただけでなく,腫瘍内出血もコントロールすることができた。同時にTSに伴う顔面血管線維腫も著明に縮小した。エベロリムス投与後,MMPHの可能性があるすりガラス様陰影(ground–glass opacity:GGO)は画像診断上改善を認めた一方で,lymphangiomyomatosis(LAM)と考えた小嚢胞性病変については画像上変化を認めなかった。エベロリムスによる治療期間に重大な有害事象を認めなかった。エベロリムスはTSに伴う多様な病変に対して効果が期待でき,比較的安全に使用できる治療薬である。
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/content/article/0289-8020/36070/699