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シタグリプチンの使用経験―出雲地区における多施設共同研究より―
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JPY
Abstract
目的:シタグリプチンを1 年間投与した時の実臨床での使用成績を多施設共同研究により検証する。方法:島根県出雲地区の9 施設に通院中で既存の治療で十分な効果が得られていない2 型糖尿病患者にシタグリプチンを投与し,1 年以上観察できた57例を解析対象とした。シタグリプチン投与開始時(ベースライン時),投与3,6,9 および12 ヵ月後の外来受診時に問診,採血,採尿および身体測定などを行い,有効性および安全性を評価した。有効性の指標としてHbA1cおよび体重の推移を評価し,安全性は試験期間中の副作用発現を指標に評価した。結果:患者背景は平均年齢が64.2 歳,男性が31 例(54.4%)を占め,平均HbA1c が7.6%,BMI が24.9 kg/m2とやや肥満傾向にある2 型糖尿病患者が対象であった。HbA1c は,シタグリプチン投与3 ヵ月後には7.0±0.7%(平均±標準偏差)に有意に低下し(p<0.01),さらに投与6~12 ヵ月後に経時的に有意に低下して(p<0.01),12 ヵ月後のHbA1c は6.7±0.8%となりベースラインからの低下量は0.9%であった。一方,体重には投与12ヵ月後まで有意な変動は認められなかった。安全性については,試験期間中にシタグリプチン投与に起因すると判定される副作用発現は認めず,重篤な低血糖も発現しなかった。結論:多施設共同研究により,実臨床におけるシタグリプチンを2 型糖尿病患者に1 年間投与したときの有効性および安全性を検証しえた。
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/content/article/0289-8020/37030/275