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胃食道逆流症(GERD)患者に対するボノプラザンの症状改善効果の検討
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JPY
Abstract
背景:GERD 診療ガイドライン2015 では,プロトンポンプ阻害薬(PPI)が初期治療,維持療法の第一選択薬となっているが,症状が残存する患者の存在が指摘されている。目的:カリウムイオン競合型アシッドブロッカーであるボノプラザンのGERD 患者に対する症状改善効果について検討を行うこととした。方法:2015 年5 月から2016 年5 月までに当院でPPI 抵抗性GERD と診断した100 例を対象とした。検討1:ボノプラザン20 mg/日に変更し4 週間の投与を行った。変更前,変更1,2,4 週後のFSSG,GSRS の推移を評価項目とした。また,治療効果の予測因子について,患者背景と,変更前と変更4 週後のGSRS を用いて多変量解析を行った。検討2:ボノプラザン20mg/日の投与から4 週以降のFSSG 総合スコアが8 点以下で,症状が週に1 回以下となった47例を対象に維持療法を行った。ボノプラザン10mg/日に変更し8 週間の投与を行った。8 週時点の内視鏡的非再発率とGSRS スコアの非症状再発率,および症状満足度日誌によるQOL の評価を行った。結果:検討1:FSSG の各スコア,GSRS の便秘スコアを除く各スコアは,変更1 週後より有意な改善を示した。治療効果の予測因子について,多変量解析にて有意であったものは,変更前の下痢スコア値(オッズ比0.75,95%信頼区間0.64~0.88),4 週時における酸逆流スコアの改善程度(オッズ比1.38,95%信頼区間1.02~1.86)であった。検討2:内視鏡的非再発率は93.6%であった。非症状再発率は,酸逆流・腹痛スコアが86.0%,消化不良・便秘スコアが81.4%,下痢スコアが79.1%であった。症状満足度は,変更1 週目までは日中の満足度のほうが夜間の満足度より高い傾向を示し,それ以降は夜間の満足度のほうが日中の満足度より高い傾向を示した。結論:ボノプラザンは夜間の症状満足度も高く,PPI 抵抗性GERD 戦略や長期治療戦略に有効な薬剤である可能性が示唆された。
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