No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
アルツハイマー型認知症介護者が推測する本人の気持ちと認知症評価スケールに対するニーズ―アンケート調査報告―
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
目的:アルツハイマー型認知症本人の気持ちを,介護者に想像してもらう形式でアンケート調査を実施し,現在の治療をどのように受け止め,期待をもっているかを明らかにする。方法:医療機関でアルツハイマー型認知症の治療を受けている家族の介護者(n=1053)を対象に,Webによるアンケート調査を実施した。結果:アンケート調査対象者(介護者)の平均年齢は53.4±10.4 歳,アルツハイマー型認知症本人の平均年齢は81.3±10.3 歳,女性611 名,男性442 名,平均罹患期間は5.0±4.0 年であった。アンケート調査対象者(介護者)の92%が,アルツハイマー型認知症本人の「認知症の進行が少しでも緩やかになってほしい」との願い・思いを示し,次いで,「不安を和らげてあげたい」88%,「いつまでも,いまのまま自分らしくあってほしい」83%,「可能な限りの治療を受けさせたい」80%が高い割合を示した。アンケート調査対象者(介護者)がアルツハイマー型認知症本人の気持ちを想像した場合,80%が「住み慣れた所などで暮らしたい」と回答し,次いで,「出来る限り家族と一緒に暮らしたい」69%,「いつまでも自分らしくあり続けたい」68%,「今後,自分がどうなるのか,不安」60%,「少しでも認知症の進行を遅らせたい」59%の回答結果であった。アンケート調査対象者(介護者)が,将来アルツハイマー型認知症になった場合を想定した場合,91%が「家族に迷惑をかけたくない」との考えを示し,次いで,「少しでも認知症の進行を遅らせてほしい」86%,「いつまでも自分らしくあり続けたい」86%,「今後,自分がどうなるのか,不安」83%の回答結果であった。物忘れなどを調べる「心理テスト」や介護者の負担を調べる「介護者向け調査」については,「薬剤の効果を実感できるものがより良い」と回答した割合が,それぞれ82%および79%であった。結論:アルツハイマー型認知症介護者が推測するアルツハイマー型認知症本人の気持ちと,介護者自身が発病した後に抱くと推測した気持ちは相反しており,介護の複雑な思いが反映された。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/38070/717