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日本人2型糖尿病患者を対象としたシタグリプチンの実臨床における7 年間の使用成績
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JPY
Abstract
目的:2 型糖尿病患者を対象とし実臨床でシタグリプチンを7 年間投与した際の有効性および安全性を検討する。方法:当院に外来通院中の2 型糖尿病患者のうち,シタグリプチンの投与を7 年以上継続した53 名のカルテデータを後ろ向きに解析した。シタグリプチンは50 または100 mg を1 日1 回投与し,他の経口糖尿病薬からの切替え,または併用にて使用した。評価項目は,シタグリプチン投与開始時(ベースライン)から7 年後までのHbA1c,BMI,血圧および臨床検査値の推移ならびに安全性とした。結果:対象とした2 型糖尿病患者53 名(男性37 名,女性16 名)の平均年齢は66.7 歳,糖尿病罹病期間は18.1 年,HbA1c は8.1%,BMI は24.7 kg/m2であり,罹病期間が長くHbA1c は比較的高く高齢であった。HbA1c はベースラインの8.1±0.1%(平均値±標準誤差)から3 ヵ月後には7.6±0.1%に有意に低下し(p<0.01),その後さらに低下して7 年後には7.3±0.1%となった。HbA1c の推移を年齢で層別に解析した結果,65 歳以上の高齢者と65 歳未満の患者の両群において,類似したHbA1c 低下の推移が認められた。BMI は7 年間の投与期間中に有意な変動を認めなかったが,血圧,eGFR,HDL‒C,LDL‒C,γ‒GTP およびALT が有意に低下した(p<0.05)。シタグリプチンの7 年間の投与期間中に重篤な副作用発現を認めず,腎機能や肝機能パラメーターに臨床的に問題となる変動は認められなかった。結語:実臨床においてシタグリプチンを7 年間投与することで,年齢にかかわらず血糖コントロール状態を良好に保て,かつ忍容性に問題も認められなかった。
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/content/article/0289-8020/38100/963