No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
先端巨大症におけるオクトレオチドとランレオチドの有効性の比較検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
目的:先端巨大症は成長ホルモン(growthhormone:GH)過剰により,特有の顔貌や睡眠時無呼吸症候群,耐糖能・脂質異常,高血圧などの代謝異常をきたす疾患である。悪性腫瘍の合併や心疾患や脳血管障害等の増加により予後不良となるため,GH,insulin‒like growth factor‒1(IGF‒1)を正常化させることが重要である。治療の第一選択は外科的アプローチ(経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術)であり,効果不十分な場合には薬物療法や放射線治療が行われる。本研究では,当院でのオクトレオチドLAR(octreotide[OCT]LAR),ランレオチド(lanreotide[LAN])で治療を行っている症例において,その有効性を比較検討した。対象と方法:当院においてソマトスタチンアナログ製剤で先端巨大症の治療を行っている患者(OCT LAR 群11 例,LAN 群9 例)について,GH,IGF‒1 の薬物療法開始前後での改善率を比較した。また,OCT LAR からLAN へ切り替えた8 例においては,薬剤の切替え前後でのGH,IGF‒1 値の変動を比較した。結果:治療前と比べて平均で,OCT LAR 20mg 群でGH 値2.02 ng/mL,IGF‒1 値258.0 ng/mL,OCT LAR 30 mg 群でGH:4.14 ng/mL,IGF‒1:296.8 ng/mL,OCT LAR 40 mg 群でGH:6.18 ng/mL,IGF‒1:311.8 ng/mL,LAN90 mg 群でGH:3.89 ng/mL,IGF‒1:327.7 ng/mL,LAN 120 mg 群でGH:7.28 ng/mL,IGF‒1:466.3 ng/mL の低下を認めた。OCT LAR からLANへ切り替えた8例においてもその改善効果は持続していた。結論:OCT LAR,LAN ともに用量依存性にGH・IGF‒1 の改善を認めた。OCT LAR からLAN への切替え症例においても一定の効果が得られた。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/38110/1121