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糖尿病市民公開講座への参加者アンケート調査にみる治療モチベーションの向上,維持に関する検討
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JPY
Abstract
糖尿病治療では患者自身が治療目標を立て,その目標を達成するために治療のモチベーションを高めること,および維持することが重要である。しかし,実際にはモチベーションの維持が困難で病状が悪化してしまうことが多い。そこで今回「糖尿病市民公開講座2016」において,糖尿病治療に対するモチベーションの向上,維持,および病状の悪化や治療の断念の有無との関連性について,その詳細な原因を含めて検討することを目的にアンケート調査を実施した。その結果,病状の悪化や治療の断念は「食事」,「運動」,「自分自身」に関連していた。またその関連性はHbA1c が7%以上の群でより強い傾向がみられた。糖尿病治療満足度質問表(diabetes treatment satisfaction questionnaire:DTSQ)で高血糖の頻度と対比した結果でも同様の傾向がみられた。DTSQ を用いた治療満足度では医療従事者の介入により満足度を高め,病状の悪化や治療の断念に歯止めをかけられる可能性が示唆された。本調査は市民公開講座への参加者という治療意識の高い患者における結果であるが,病状の悪化や治療の断念に陥らずにモチベーションを向上,維持するためには,日常生活において実践可能な食事療法や運動療法の提案と,医療スタッフが患者に対して共感的な態度で挑み,糖尿病治療継続の重圧から気持ちをやわらげる診療が重要であると示唆された。
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/content/article/0289-8020/38110/1135