No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
基礎心疾患を有する心室頻拍回路の同定にRippleマッピングが有用であった2症例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例1:56歳,男性。Fallot 四徴症術後の心室頻拍(VT)にて入院加療となった。洞調律下にPENTARAYカテーテルおよびCOFIDENCEモジュールを用い,右室とその流出路(RVOT)を中心に基質マップを作成した。心室中隔と流出路から右室前壁にかけてパッチと思われる低電位領域を確認した。心室早期刺激にて2 種類のVTが誘発され,血行動態は安定しておりアクチベーションマップを作成した。VT –1 はRipple マッピングにて右室前壁のパッチ部位を反時計回りに回旋し,RVOT後壁をchannel としていた。VT–2中のRippleマッピングはVT–1とは逆回転を示し,RVOT後壁に拡張中期電位(mid –diastolic potential:MDP)を認め,concealed entrainment を確認しえた。同部位の通電で頻拍は停止し,さらに焼灼を加えて誘発不能となった。症例2:78 歳,男性。虚血性心筋症,VF蘇生後症例。ICD植込み時に単形性VTが再現性を持って誘発されたため,後日アブレーション施行となった。心内膜マップでは側壁を中心に低電位領域を認め,Rippleマッピングにて弁輪側に遅延電位(LP)を確認した。頻拍LPはVT中にMDPとなったが,entrainmentでは constantfusion となり outer –loop と考えられた。心外膜側の所見が疑われ冠静脈洞内をマップした。Ripple マッピングでLPが記録された部位の対面にカテーテルを進めたところでMDPを認め,concealed entrainment を確認しえた。同部位の通電で頻拍は停止した。基礎心疾患を有する心室頻拍回路の同定にRippleマッピングが有用であった2 症例を経験したので報告する。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/40040/272