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光工学的手法によるリポソーム封入酸素運搬体の致死性出血性ショック(85%出血後蘇生)実験モデルにおける抗不整脈効果に関する検討
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JPY
Abstract
出血性ショックにおいて,リポソーム封入酸素運搬体(Liposome –encapsulated hemoglobin[HbV])は保存血輸血と同等の蘇生効果が報告されている。しかし,85%血液をHbVに置換した際の効果や心筋保護の詳細は不明である。85%出血における生存率と抗不整脈効果を実験的に検討した。方法:SDラット(n= 33)のfemoral ar ter y,vein から脱血・蘇生液投与を同時に施行し85%出血性ショックモデルを作成した。蘇生液は5%albumin(ALB群),HbV(HbV群)および洗浄赤血球(wRBC群)とした。15 ラット(各群n = 5)で24 時間後の生存率を検討し,18 ラット(各群n= 6)で蘇生後,心筋を摘出・ランゲンドルフ灌流心と心筋活動電位を可視化できるdi –4–ANEPPSで染色し,光工学的手法(OMP)にて,活動電位の伝搬様式・伝搬速度,および再分極過程の均一性を示す指標(action potentialduration dispersion[APDd])を測定した。電気生理学的検査であるburst pacing にて致死性心室性不整脈(VT/VF)誘発の有無とOMP指標との関係も検討した。結果:ALB群では24時間後生存しているラットはいなかった。HbV群,wRBC群では80%以上で生存した。OMP解析では,ALB群でHbV群,wRBC群に比べ伝導様式の異常と伝導速度の遅延が認められる傾向があり,ALB群で全例VT/VFが誘発された。HbV群,wRBC群では誘発されなかった。APDdは,ALB群で他の2群に比し延長していた(28±8 vs. 12±3, 12±1 ms; p <0.05)。結語:致死性出血性ショックラットモデルにて,HbVは,APDdの延長抑制効果を介して,wRBCと同等の予後改善効果と抗不整脈効果が認められると示唆された。
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/content/article/0289-8020/40040/277