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結合型ワクチンの安全性および有効性―公表文献に基づく考察―
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JPY
Abstract
肺炎球菌,髄膜炎菌,インフルエンザ菌などによる髄膜炎や血流感染症などの侵襲性感染症は生命を脅かす疾患である。ワクチン定期接種プログラムの導入により,侵襲性感染症の発生率は世界中で低下傾向にあるが,基礎疾患や臓器移植・幹細胞移植歴などを有する場合には免疫機能が低下しているため,これらの感染症に対するリスクは高く,有効な予防法が必要である。近年開発された結合型ワクチン(細菌莢膜多糖類にキャリア蛋白を共有結合させたワクチン)は,T 細胞依存性の免疫応答により,従来使用されてきた莢膜多糖類ワクチンと比較して免疫反応がより強く,長期間持続する。欧米諸国では感染リスクの高い小児および成人における肺炎球菌性肺炎の予防に13 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の使用が推奨および導入されている。本稿では,わが国における細菌性髄膜炎を含む侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の疫学,および結合型ワクチン(肺炎球菌性肺炎に対するPCV13,髄膜炎菌性髄膜炎に対する4価髄膜炎菌結合型ワクチン[血清型A,C,W‒135,Y],インフルエンザ菌b 型[Hib]感染症に対するHib 結合型ワクチン)を概説するとともに,結合型ワクチンの有効性,免疫原性,安全性について,公表されている臨床試験の結果に基づき考察した。
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/content/article/0289-8020/41070/561