No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
2型糖尿病患者におけるビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠からアナグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠への切替えの影響-後ろ向き観察研究-
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
当院において,ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠を継続して使用した患者(継続群)と,ビルダグリプチン/ メトホルミン塩酸塩配合錠からアナグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠へ切り替えた患者(切替群)の診療情報を後ろ向きに収集,解析し,ベースライン時から6 ヵ月時までの血糖コントロール,腎機能,脂質代謝に対する有効性,および安全性を比較検討した。その結果,両群のHbA1c 変化量に統計的な有意差を認めなかった。切替群においてベースライン時のHbA1cが7.0%以上の症例では0.4%以上のHbA1c の改善が19.5%の割合で認められた(0.4%以上の悪化は12.2%)。継続群ではベースライン時に比較してeGFRの有意な低下がみられ,切替群ではeGFRが維持されていたが,両群間のeGFR変化量には有意な差はなかった。また,両群の脂質マーカー(LDL –C,T –Cho,HDL–C) の変化量にも有意差はなかった。両群とも調査対象期間中に重篤な有害事象や特筆すべき高頻度の有害事象の発現はみられなかった。ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠を使用中の2 型糖尿病患者において,アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠への切替えを行ったところ,有効性,安全性に特段の問題を生じないことが示された。アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠は中等度腎機能障害まで処方が可能であり,経済性にも優れる薬剤である。ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠を使用中の2 型糖尿病患者でHbA1c 7.0%未満を目指したい,あるいは中等度の腎機能障害を有する場合に,アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩配合錠への切替えが一つの治療選択肢になると考えられる。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/42010/27