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JPY
Abstract
高血圧のおよそ90%は本態性高血圧であるが,二次性高血圧は治療ストラテジーが異なるため鑑別が非常に重要である。中でも原発性アルドステロン症(PA)は,難治性高血圧の5 ~10%を占めるともいわれているが,その頻度は医療機関の専門性などによって異なり,正確な頻度は明らかではない。PA はアルドステロン分泌過剰によりNa,水分が貯留して高血圧をきたすとともに,アルドステロンの直接作用によっても心肥大など心血管系臓器への障害をきたしやすい。また,低カリウム血症による不整脈で脱力などの症状を呈することから,その診断は重要である。 高血圧,低カリウム血症,低レニン,高アルドステロン濃度,血漿アルドステロン濃度/ 血漿レニン活性比(PAC/PRA)などによってスクリーニングが行われ,さらにカプトプリル負荷試験,副腎静脈サンプリングなどの検査に進む。副腎CT,MRI も腫瘍の局在やサイズの同定には有効であるが,小さな腺腫は検出できないことも少なくない。 副腎腫瘍が確認された場合の治療法の選択については,近年は副作用の少ないアルドステロン受容体拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)が登場したことで,薬物治療を選択すべきか摘出手術を行うべきかの議論も活発になってきている。本稿ではPA の治療選択について概説する。
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