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(1–1)MobitzⅡ型2°房室ブロック~ 2:1房室ブロックに対するDDDペースメーカー植込み後,肺炎に伴いPMTが反復して生じた1例
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JPY
Abstract
症例:79歳,男性。主訴:徐脈・労作時息切れ。現病歴:糖尿病・脂質異常症にて他科外来通院中。以前より,完全左脚ブロックを認めていたが,2 週間前から,脈拍数 40 ~ 50/ 分程度に低下し,労作時息切れも認めたため,当科紹介。12 誘導心電図では,narrow QRS⇒左脚ブロック⇒QRS脱落を示す3:2房室伝導のMobitzⅡ型2°房室ブロックからnarrow QRSの2:1房室ブロックを認めた。ペースメーカー植込み適応と判断し,DDDペースメーカー植込み術を施行した。術中,60 ppmにて1:1 伝導・80 ppmでWenckebach型室房ブロックを示す弱い室房伝導を認めた。術後は,自己房室伝導が再開していたことから,sAV delay 280 msとし,自己房室伝導優先としたが,異常は認めなかった。その後,肺炎にて入院。心電図モニターにて頻回に脈拍数113/分程度のwide QRS波のショートランを認め当科コンサルト。これは,自己波が数拍続いた後,房室ブロックを生じ,長いsAV delay 後に心室ペーシングが入ったのを契機に逆行性伝導のP波が出現しPMTが開始されるが,数拍続いた後に室房ブロックにて自然停止を繰り返していることが判明した。肺炎に伴う内因性カテコラミン分泌亢進による室房伝導の促進が原因と考えられた。PVARPを延長するとともにsAV delayを短縮しPMTを回避した。以後は,ペーシング波形と自己波形のフュージョン波形またはペーシング波形にて経過し,ペースメーカー起因性頻拍(PMT)は出現しなくなった。
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/content/article/0289-8020/43030/187