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日本における慢性閉塞性肺疾患(COPD)―受診率および診断率を改善するには―
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JPY
Abstract
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,日本を含め世界各国の主要な死亡原因の一つであり,罹患率の高い疾患である。COPD による疾病負荷を軽減するには早期診断および治療が重要であるが,日本で実施された疫学研究および観察研究からはCOPD 過小診断の可能性が確認される。これは,一般内科および循環器疾患の外来受診患者を対象とした研究からも報告され,気流閉塞が確認された人でもCOPD 診断確定に進んでいない事実も明らかとなっている。COPD リスクのある人は,40 歳以上で喫煙歴が長く,咳・痰および繰り返す気道感染の経験という特徴が認められたが,一般集団およびリスク集団におけるこれら症状の認知は低く,このことが過小診断の一因であると考えられる。COPD リスクのある人を広くスクリーニングすることと,疾患に対する国民の意識を高めることの両面から取り組むことが,受診率および診断率の上昇に重要と考えられる。
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