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健康被害報告例のある健康食品プエラリア・ミリフィカの警告表示の効果に関する調査
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JPY
Abstract
目的:本研究では,過去に健康被害が報告されている健康食品のプエラリア・ミリフィカについて,パッケージの表示方法や警告文が購買行動にどの程度影響を及ぼすかについて明らかにすることを目的とした。 方法:健康食品や化粧品のモニター会社およびアンケートモニター会社に登録している女性会員414名を対象とし,オンラインでのアンケート調査を実施した。実際の商品に似せて作成したパッケージを9 種類提示し,どれを購入したいか,警告文を見たかなどについて質問した。分析では,プエラリア・ミリフィカの使用経験をもつ者267 名(ハイリスク群),エクオール,イソフラボン等の女性向け健康食品もしくは他の健康食品利用者(対照群)147名の2群に分け,両群において,購入したいと回答されたパッケージの数,警告を認識した割合,含まれる警告の種類・量によって購入したいと答えた割合について比較した。 結果:利用者の平均年齢は,ハイリスク群36.0 歳,対照群44.6 歳と有意差があり,所得水準はハイリスク群で高い傾向がみられた。警告文の多寡は購買意欲に影響しておらず,両群に差はなかった。女性のシルエットのパッケージを好む傾向がハイリスク群でやや高かった。健康食品の利用頻度,同時に利用している健康食品の数のどちらもハイリスク群のほうが多く,健康食品への満足度も有意に高かった。ハイリスク群では,女性ホルモンの摂取で悪化が懸念される疾患の既往がある者が数名みられた。 結論:プエラリア・ミリフィカ使用経験者は,他の一般の健康食品利用者に比して平均年齢が低い傾向にあり,パッケージの警告文や注意喚起に商品の購買意欲を減少させる効果はみられなかった。使用経験者の中には,女性ホルモン摂取によって悪化する疾患をもつ者もみられ,今後は指定成分等含有食品に関して,より効果的な情報提供の方法を検討する必要がある。
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