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全身性強皮症に伴う間質性肺疾患診療における医師・患者の疾患理解およびコミュニケーションに対する意識調査
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JPY
Abstract
目的:医師および患者の意識調査を通して,全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc‒ILD)の診療における医師および患者の疾患理解,およびコミュニケーションにおける認識の一致・不一致を確認し,現状の課題を明らかにする。 方法:調査実施時点でSSc‒ILD 患者を1 名以上診療している国内の膠原病内科医に対し,オンラインアンケートによる意識調査を実施した。また,調査対象医師から紹介され,参加に同意したSSc‒ILD 患者に対して,非連結で郵送またはオンラインインタビューによるアンケート調査を実施した。 結果:医師向け調査では,121 名の膠原病内科医より回答が得られた。調査対象医師の1 年間のSSc‒ILD 患者数は平均9 名であり,治療方針を決定したSSc‒ILD 患者のうち約3 割が無治療であった。患者向け調査では,58 名のSSc‒ILD 患者より郵送による回答が得られ,3 名に対しオンラインインタビューを実施した。医師が診断・治療開始時に説明すると回答した項目と,患者が説明を受けたと認識している項目との間に不一致がみられたが,重要度が高いと考える説明項目についての認識は医師・患者間で一致していた。現在のSSc‒ILD の治療環境について「やや満足している」,「満足している」,「非常に満足している」と回答した医師は全体の35%以下であったのに対し,患者は73%であった。 結論:SSc‒ILD 診断時・治療開始時の説明における医師・患者間の認識に違いがみられたことより,医師が説明した情報が患者に正確に伝わっておらず,医師と患者の間で課題が共有できていない可能性が示された。医師・患者間のコミュニケーション・ギャップを解消するための取組みの必要性が明らかとなった。
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