No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
安定狭心症における冠動脈の機能的狭窄とDiastolic Stunning の関連性の検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景および目的:冠動脈血流予備量比(fractional flow reserve:FFR)は冠動脈狭窄の生理学的重症度を定量的に評価でき,機能的狭窄の指標とされている。一方,心筋虚血後には長時間のあいだ拡張機能障害が持続するdiastolic stunning 現象が知られている。われわれは,冠動脈中等度狭窄において冠動脈の機能的狭窄とdiastolic stunning の関連性について,FFR と心エコー図検査によるcolor kinetics 法を用いて検討した。 方法:初回冠動脈造影にて左前下行枝のみにACC/AHA 分類75%狭窄を認めた左室収縮能が正常な安定狭心症患者22 症例(71.6±8.7 歳,男性12 例)を対象とした。diastolic stunning の程度はcolor kinetics 法から局所拡張運動を客観的に定量化したcolor kinesis diastolic index(CK‒DI)を用いた。定量的冠動脈造影(quantita tive coronary angiography:QCA)による狭窄率(percent diameter stenosis:%DS)ならびにFFR とCK‒DI との関係を比較した。結果:QCA における狭窄率(%DS)は43.1±13.3%であった。また,FFR は0.78±0.08 であった。CK‒DI は58.4±14.6%であった。%DSとCK‒DI には相関が認められなかった(r=0.09,p=0.71)が,FFR とCK‒DI には正の相関(r=0.52,p=0.013)が認められた。 結語:少数例での検討であるが,FFR とCK‒DIには関連性が認められた。中等度の冠動脈硬狭窄ではdiastolic stunning の程度は機能的狭窄に大きく関連する可能性があると考えられる。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/43110/917