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JPY
Abstract
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪は予後や死亡率に大きく影響し,経済面で大きな負担を伴う。したがって,増悪の予防・軽減が社会全体の課題となっている。まず,COPD 増悪の管理には,診断時や受診時以前の経過の把握が重要である。COPD 診断前に呼吸器症状の悪化が確認された場合や,喫煙,喀痰の増加はCOPDの増悪リスクが高まる。また,心血管疾患を併発するとCOPD の増悪頻度が上昇し,急性心筋梗塞や死亡リスクの上昇と関連する。そのため,COPD の増悪予防が重要となる。さらに,増悪後における心血管イベントのリスクは厳重に監視すべきである。加えて,胃食道逆流症,上気道疾患,糖尿病の合併によりCOPD 増悪の頻度が高くなることも示されている。このような肺外病変の管理がCOPD 診療において重要であることを考慮すれば,患者が受診しやすく,肺以外の疾患も総合的に診療している診療所での増悪の管理が大きな意味をもつ。また診療所においては,患者に寄り添う主治医が個々の患者に合わせた評価と,吸入ステロイド薬や気管支拡張薬をはじめとした適切な治療を繰り返し行うことを通じて,効果的な増悪抑制が期待できる。
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/content/article/0289-8020/44080/557