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進行性線維化を伴う間質性肺疾患の診断経緯および治療実態-わが国における患者および医師へのアンケ-ト調査-
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JPY
Abstract
背景:進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF‒ILD)は予後不良な疾患で,早期診断と治療介入が重要だが,実臨床では診断遅延が課題となっている. 目的:わが国におけるPF‒ILD の診療実態などを把握し,早期診断および治療介入を妨げる要因を特定する. 方法:PF‒ILD 患者に対する診療経験を十分に有する医師,調査対象医師から紹介を受けて同意が得られた,特発性肺線維症(IPF)を除くPF‒ILD 患者に対して,PF‒ILD の診療実態に関するオンラインアンケ-ト調査を実施した. 結果:医師向け調査(対象は医師21 名)では,81.0%の医師が診察している患者に「もっと早く来院して欲しかった」と思う患者がいると回答し,その理由として「適切な治療を早く開始できた」をもっとも多く選択した.また,同様の理由で56.3%の医師が紹介された患者のなかに「もっと早く紹介して欲しかった」と思う患者がいると回答した.早期診断を妨げる要因として,「患者の自覚症状が乏しい」「患者のPF‒ILD 認知度が低い」「非専門医のPF‒ILD 認知度が低い」などがあげられた.患者向け調査(対象は患者102 名)では,79.4%の患者はPF‒ILD と診断される前にPF‒ILD を認知していなかった.56.9%の患者は現在受けているPF‒ILD 治療に対して「大変満足」または「満足」と回答し,そのおもな理由として「現在の治療により症状が軽減したから」「現在の治療により日常生活の辛さが軽減したから」をあげた. 結論:医師は早期診断・治療・QOL の維持のために,早めに来院または紹介して欲しいと考えていた.患者の治療満足度は高いものの,本疾患の認知度は低かった.早期診断・治療に向けて,定期検査の実施や医師・患者双方への疾患啓発が必要と考えられた.
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