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CDDP 化学療法における吃逆発現因子の探索と制吐療法の評価―クラスター分析を用いて―
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JPY
Abstract
シスプラチン(CDDP)を含む化学療法の副作用として,高頻度に吃逆が生じることが知られている。その危険因子としては,CDDP 投与量,制吐剤や性別など様々な因子が報告されている。しかし,制吐薬適正使用ガイドライン(以下,ガイドライン)に推奨されている,アプレピタント(APR),セロトニン3(5-HT3)受容体拮抗薬,ならびにデキサメタゾン(DEX)の3 剤併用療法(以下,3 剤併用療法)施行時の吃逆発現因子についての統一された見解は得られていない。本研究では,CDDP を含む化学療法を受けた患者229 例についてクラスター分析を行い,対象を系統分けすることで,3 剤併用療法施行時に伴う吃逆の発現因子について調査した。また,ガイドライン制定前の高用量DEX と5-HT3受容体拮抗薬による制吐療法(以下,2 剤併用療法)施行時と3 剤併用療法施行時との吃逆発現率ならびに制吐効果について比較・検討を行った。その結果,高用量CDDP(≧70 mg/m2)投与患者における吃逆発現率は,3 剤併用療法施行時が2 剤併用療法施行時に比べ低かった。一方,制吐効果については,3 剤併用療法が2 剤併用療法に比べ高かった。本研究から,高用量CDDP 投与時においてガイドラインに推奨されている3 剤併用療法施行時のAPR 併用は,吃逆発現に影響しないことが示唆された。また,制吐療法として3 剤併用療法は2 剤併用療法よりも有効であることが示された。
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/content/article/0385-0684/40080/1031