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S-1+Gemcitabine療法に手術を付加した集学的治療で5年生存している進行膵鉤部癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は62 歳,女性。下痢と体重減少を主訴に近医を受診した。CT で膵鉤部に径2 cm 大の乏血性腫瘍を認め,当科に紹介された。膵鉤部癌cT4(A)N0M0,cStage Ⅳaの診断で,gemcitabineを3 週投与1 週休薬で開始した。4 コース終了後,S-1 の併用(GS 療法)を開始した。徐々に腫瘍は縮小し,1 年8 か月後のCT で上腸間膜動脈周囲の軟部陰影が残存するのみで,膵内の腫瘤を同定し得なくなった。遠隔転移を認めず,膵頭十二指腸切除術を予定した。上腸間膜動脈周囲神経叢の線維化と肥厚が非常に強く,切除不能と判断しGS療法を再開した。その後,罹患した原発性肺癌を切除し,GS療法を継続した。化学療法開始3年9か月のCTで膵鉤部の腫瘍が再増大したため切除を行った。治療開始5 年後の現在も化学療法中である。
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/content/article/0385-0684/42020/241