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JPY
Abstract
近年の核磁気共鳴画像(MR)のハードウェアおよび撮像技術の進歩は目覚ましく,従来の形態学的な情報のみならずがんの血流や代謝など様々な機能的情報の取得も可能となっている。本稿では最新のMR による様々な分子イメージング手法を紹介し,がん診療に対する応用とこれからの展望について述べる。拡散強調像(DWI)は主に細胞密度と相関しており,腫瘍の悪性度を反映するといわれている。今日ではDWI はすでにがんの診断や治療効果判定に広く使われるようになっている。arterial spin labeling(ASL)法は造影剤を使わずに組織の血流情報を得る手法であり,造影剤を用いたダイナミックMRの代替あるいは相補的な手法として期待されている。amide proton transfer(APT)イメージングは,がん組織内部の可動性ペプチドや蛋白の量を反映しており,腫瘍の悪性度評価や治療効果の判定に役立つと期待されている。MR spectrosco-py(MRS)は空間分解能が劣るが,より特異的な腫瘍内代謝産物の測定が可能となる。最後に,PET/MR ハイブリッド装置はMRからの機能的・解剖学的情報とPET からの分子・代謝情報を同時に収集することが可能な装置であり,がんの画像診断に大きなインパクトを与えるものと期待されている。
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/content/article/0385-0684/42030/257