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乳癌術前化学療法中に急性虫垂炎による骨盤内膿瘍を発症した1 例
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JPY
Abstract
症例は43 歳,女性。左乳癌(cT3N1M0,stage ⅢA)と診断され,術前化学療法[fluorouracil+epirubicin+cyclophosphamide(FEC)4 コース→docetaxel+trastuzumab(DOC+HER)4 コース]を施行する方針となった。DOC+HER1 コース後のday 17 に発熱,下腹部痛が出現したが急性胃腸炎と診断され,経過観察となった。DOC+HER 2 コース目施行日には解熱し,腹痛も軽快したため予定どおり投与した。day 8 に再び下腹部痛が出現したが,WBC 1,530/mL と低値であり経過観察となったが,腹痛の改善が認められず,day 13 には発熱も認め,WBC 21,680/mL と上昇していた。腹部 CT で急性虫垂炎による骨盤内膿瘍と診断され,緊急手術(回盲部切除術)を施行した。化学療法中は副作用である消化器症状,白血球減少や局所炎症所見の欠如などにより,急性腹症の診断が困難となりやすいと考えられる。
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/content/article/0385-0684/44110/1029