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Prediction of Severe Cisplatin‒Induced Neutropenia Using Serum Albumin Concentration―A Retrospective Study
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JPY
Abstract
背景: 胃癌の治療に使用されるcisplatin は,消化器系の副作用があるだけでなく血清蛋白質結合率も高い。血清アルブミン濃度の低下は,cisplatin 誘発性好中球減少症のリスクを高める可能性がある。したがって,血清アルブミン濃度の変化は癌化学療法中における大きな安全性の問題を提起する。方法: 胃癌に対してcisplatin+S‒1 療法を受けた患者について,好中球数が最下点に達した治療過程におけるcisplatin 投与前の血清アルブミン濃度とcisplatin 投与後の好中球数変動との関係を調査した。結果: grade 3~4 およびgrade 0~2 の好中球減少症発現患者におけるcisplatin 投与前の平均血清アルブミン濃度は,それぞれ3.39±0.60 および3.85±0.59 g/dL であった。前者のグループは後者のグループよりも有意に低かった(p=0.006)。cisplatin 投与前の血清アルブミン濃度の低下は,cisplatin 投与後の好中球数の減少と有意な相関が認められた(r=0.463,p<0.001)。ROC 解析により,cisplatin 投与前の血清アルブミン濃度が3.25 g/dL 未満の患者ではgrade 3~4の好中球減少症の発現率が有意に高かった(odds 比: 4.33)。結論: 血清アルブミン濃度の低下は,重度の好中球減少症の発現の予測と強く関連していることが明らかとなった。本研究結果はcisplatin の各投与前に血清アルブミン濃度を評価する必要があることを強調するものである。
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