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抗腫瘍T 細胞の疲弊プロファイルと免疫チェックポイント阻害剤反応性のかかわり
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JPY
Abstract
T 細胞疲弊は,慢性ウイルス感染症やがん微小環境など,持続的に抗原刺激にさらされるT 細胞が陥るエフェクター機能の低下した状態である。本来,疲弊T 細胞においては免疫チェックポイント分子の重要性が知られていたが,近年の解析技術の進展に伴い,疲弊に至る機序および疲弊に至ったT 細胞のプロファイルについて,遺伝子,エピジェネティクス,代謝レベルでのより詳細な理解が進んでいる。これらの疲弊T 細胞プロファイルの大部分は免疫チェックポイント阻害剤によっても変化しないことから,疲弊状態の本質にかかわる性質変化と考えられるようになった。また,これまであまり意識されてこなかった疲弊T 細胞集団の異質性が同定され,異なる分化状態のT 細胞が混在していることがわかってきた。疲弊T 細胞の特性の違いは,がん免疫療法などの治療効果にも深くかかわることから特に注目されている。これらの知見に基づき,疲弊状態から本質的に脱却するため,もしくは免疫チェックポイント阻害剤の有効性をさらに高める観点での治療標的がわかってきており,本稿ではこれらの最新の知見を紹介したい。
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